2010年に発売されたビジャー香代子先生の著書です。
ここ数年、カルトナージュの本は数多く出版されました。生活の中にとけ込むような作品を紹介している本が多いのですが、この本は「宝石箱」とあるように、とてもスペシャルな作品ばかりで生活用品とは一線を画するものです。
「ジュエリーケース」でなく「宝石箱」なんです。
「日用品」でなく「美術品」的な。
1月から12月までの誕生石のイメージで作られた「宝石箱」が掲載されています。
表紙は2月の誕生石アメジスト色の宝石箱です。
私自身が2月生まれのせいか、一番好きな作品です。ニトロリンと呼ばれているスキバルとダマスク模様の起毛紙の美しい紫が印象的な作品ですが、左右に開く引き出しや、タッセルを持ち上げると出てくる小箱がさらに引き出しになっているとか、美しいだけでなく面白く遊び心が感じられます。
ただ、これらのパーツを一つの箱にぴったりまとめるには、いったいどこから作り始めるのやら?
大丈夫。ちゃんと親切な手順119枚の写真とともに載っています。
いつかは作ってみたいと思うのですが、中に入れるものがないなぁ・・・いや、へそくり入れに(笑)
寝室にそっと置いて、夜な夜な眺めてはニヤリとしたくなるような箱です。
ほかにも素敵な箱が掲載されていて、箱の形はもちろん、珍しい生地やリボンの使い方、アクセサリの使い方もエスプリが効いていて細かいところまで見逃せない一冊です。
久しぶりに作り方ページまでじっくり見ていたら、一つ発見。
のりを塗る写真にスポンジブラシが載っている。
先生はスポンジブラシ派?
いつも100円ショップのナイロン刷毛ばかりでスポンジブラシは使ったことがないけど、いいのかな?先生はスポンジブラシ派?